建築家・鬼頭 梓

001
新刊案内

002
山口県立図書館

003
退廃の淵

004
設計者を選ぶということ

Leave 伝え残したいこと

ここに紹介するのは、今年の6月に出版されたばかりの鬼頭梓氏の本です。

私が同氏の文章を書き起こそうと考えたのは、この本をつくる会のメンバーに加えていただいたことで、改めて何篇かの文章を読む機会に恵まれたことがきっかけでした。 紙面の大きさやページ数に限りがあるために、その全てを掲載することは当然出来ないことは分かっていても、いい文章なのに長文であるために見送られたものもたくさんありました。

この本を作ることになったのは、建築家・前川國男氏の下で研鑽を積み、独立後もその建築に対する精神を守り受け継ぎ、また自身の設計活動の中においても誠実に実践してこられた同氏の建築家としての考えを、建築に携わる人たちだけではなく、多くの一般の人びと、特に若い人たちにも伝えるような魅力ある本を作ろうという趣旨に沿って、編集作業は行われました。 

建築専門書としてではなく、一般書として誰でもが手に取り読んでもらえる本にしようというのが当初から変わらぬ編集姿勢でした。 この本は是非とも書店で買って読んでいただきたいと思いますが、先に書きましたようにこの本からもれた文章を少しづつではありますが、書き起こしてここに掲載していきたいと思っています。

鬼頭氏の了解を得ての再執筆になりますので、誤字脱字がないように十二分に心がけますが、もしそのような箇所にお気づきになられましたら、ご面倒ですが私宛にメールでお知らせいただけましたら直ちに訂正いたす所存です。 また雑誌掲載から書き起したものは、私が伝えたいと思う部分の掲載に留め、建築の説明部分などの記述は割愛する場合もありますことを最初にお断り申し上げます。

また、先になるかも知れませんが、同氏との建築に於けるやり取りなどの話も書いてみたいと思っております。


出版 建築ジャーナル 定価:本体1,800円+税 

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